ランドリー
むずかしくない石けん洗濯
石けん洗濯はそんなにむずかしくはありません。
以下のことをしっかり守れば、石けんの素晴らしさを堪能できます。
洗濯物の汚れなどにより洗濯液が酸性に傾くと、石けんは洗浄力を失います。
そのため通常、洗濯用粉石けんには炭酸塩(炭酸ソーダ)やケイ酸塩などのアルカリ助剤が配合されています。
■ 洗濯中に泡が消えない濃度で
石けんが洗浄力を発揮するためには、一定の濃度が必要です。
洗い工程の最後まで充分泡立つ濃度(臨界ミセル濃度といいます)を保って下さい。
■ 20℃以上の温水を使う
温度が高いと汚れ落ちがよくなり、また汚れや洗剤が衣類や洗濯槽に残ることも少なくなり、それは衣類や洗濯機を長持ちさせることにもなります。
風呂の残り湯を洗濯に使うことは節水や水道代とガス代の節約になるだけでなく、洗浄効果を著しく高めます。
アレニウスの定義によれば、大雑把に見て温度を10℃高めれば、化学反応(洗浄速度)は2倍前後に増大するといわれています。
■ よく溶かし、よく濯ぐ
石けんに限らず、洗剤は水に十分溶けないと洗浄力を発揮できません。
十分な量の石けんをよく溶かし込んで洗濯をし、仕上げにしっかり濯ぐ
全自動洗濯機や二層式洗濯機の場合
初めは粉石けんを多めに入れ、徐々に適正量を見極めるのがコツ。
洗濯機が動き出し、水量が決まったら一度停止ボタンを押し、洗濯物をかき分けます。パルセーターの上に粉石けんをのせて再スタート。洗いが始まって1~2分で泡が消えなければOK 。
ドラム式洗濯機の場合
粉石けんは少なめから始め、「泡消しが働かない泡立ち」を見極めるのがコツ。
粉石けんは洗剤投入口を使わず、洗濯物に直接振りかける。
たたき洗いだから、粉石けんは簡単に溶けます。
泡が立ちすぎると、「泡消し」で泡が流されてしまうから、初めのうちは粉石けんを少なめに入れ、1~2分洗濯機を回し、泡が立って、「泡消し」が働かなかったらOK。
あわが立たない時は、ペットボトルで液体石けんをお湯で10倍ぐらいに薄めて、洗剤投入口から少しずつ入れ(入れすぎると「泡消し」が働くので、要注意)、泡が立ったらOK。